お知らせの記事 news -
本年度の当院採用 新型コロナワクチンについて
高齢者の皆さまへ:新型コロナワクチン定期接種のおすすめ
65歳以上の高齢者の皆さまに新型コロナウイルスワクチンの接種を強くおすすめいたします。年齢を重ねるほど、感染した際の重症化や合併症のリスクが高まります。
なぜワクチン接種が特に高齢者にとって重要か
- 重症化・死亡リスクが高い
厚労省の統計によると、R6年の日本の主な死因の第8位が新型コロナウイルス感染症(約3万5千人)でそのうち9割以上が65歳以上でした3)。60代・70代・80代と年齢が上がるほど、未接種または接種回数が少ない方で重症化・致死率が高くなることが確認されています。 - 追加接種の意義
2023年5月に5類感染症移行後も、冬と夏に流行が見られています。変異株が出現しているからです。東京都では2025年も高齢者施設や医療機関で2024年と同じレベルの感染状況が報告されており、今冬には再び流行が予測されるので1)ブースター効果のために追加接種が必要です。 - 定期接種の対象
現在、日本では65歳以上や基礎疾患を持つ方を対象にコロナワクチンの定期接種が行われています。ワクチン接種の機会を逃さず、ご自身の健康を守るための大変有効な手段です。
安全性・副反応について
- 本年度のワクチンも厚生労働省により承認されており、これらは多くの方に接種されてきた実績があります3)。(副反応として、注射部位の痛み・腫れ・発熱・倦怠感などが報告されていますが、ほとんどは軽度か一時的なものです。)
- 過去にアレルギー反応があった方、または体調に不安のある方は、接種前に医師にご相談ください。
ワクチン接種の流れと当院での対応
1.対象者(江東区の場合)
5歳以上の方、または60~64歳で、心臓・腎臓・呼吸器・HIVの疾患で障害者手帳1級の方には(対象者は江東区から接種券が送付されています。
2.準備
・保険証や接種券(自治体から送付済のもの)をお持ちください。
・体調が良好な日を選んでご来院ください。
3.接種後の注意
接種後は体調に変化がないか、ご自身で注意して観察してください。異常を感じたら当院にご連絡を。
よくあるご質問(高齢者向け)
質問 | 回答 |
---|---|
ワクチンを打っても副作用が怖いのですが、大丈夫でしょうか? | 大部分の副作用は軽く、数日で治まるものが多いです。まれに重い副反応が出ることがありますが、医療機関でのケア体制が整っていますので、心配な方は事前に医師にご相談ください。 |
接種をするとどのくらい効果が持続しますか? | 時間が経つにつれて発症予防効果は減少することがありますが、重症化予防の効果は比較的長く保たれるとされ、追加接種により効果の維持が期待できます。 |
ワクチンを打ったら、もう感染しなくなりますか? | 完全には感染を防げませんが、感染しても重症化するリスクを大幅に下げられます。また、症状が軽く済む可能性が高いです。マスク・手洗いなどの基本的な感染防止対策も引き続きお勧めします。 |
本年度の当院採用のワクチン種類
当院では昨年までファイザー社の「コミナティ」を採用していましたが、令和6年に集積された報告データを踏まえ、65歳以上において重症化による入院予防効果、死亡率の低下の実績が確認された1)モデルナ社の「スパイクバックス」を採用としました。また、ワクチン開発当初、メデイアで注目されていた、接種部分の腫れ・発熱などの副反応も65歳以上では若年者(18~64歳)よりも非常に少ないことも確認できました2)。厚労省の報告においても副反応報告は他のワクチン同様及び以下の結果でした(昨年:0一昨年:0.0016%)3)。
1)2024~25デンマークおける約89万人の疫学調査、日本ワクチン学会、日本感染症学会、日本呼吸器学会による2025年度の新型コロナワクチン定期接種に関する見解より抜粋
2)メーカー副作用調査7億7200万接種後のデータにより
3)厚労省HP:第101・107回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、令和6年度第1回薬事審議会医薬品等安全対策部会安全対策調査会資料より
※ファイザー製の「コミナティ」、武田製の「ヌバキソビット」もご用意しておりますが、この2種類のワクチンに関しては予約制とさせていただきますのでご了承ください。
ご予約・ご相談はお気軽に当院までどうぞ。
▶️ 「新型コロナワクチン予防接種」について詳しくはこちらをご確認ください。